インプラントで咬むことで口腔周囲筋の筋力回復を助ける
歯を失うと、ほうれい線ができやすくなり、顔にも目の窪みやシワ、マリオネットラインといった変化も現れ、老人のような顔つきになっていきます。
これは、表情筋の下にある咀嚼筋が退化することが原因で引き起こされます。
主な筋肉
1.口輪筋
口周囲の筋肉、口元の張りに関係
2.頬筋
頬壁を支えて、食べ物を歯のほうに押しつける働きをする
3.オトガイ筋
食べ物を飲み込むための筋肉
4.広頚筋
飲み込むため、また首を支えるための筋肉
5.咬筋
噛むための筋肉
6.側頭筋
咬筋と同様、噛むための筋肉
顔というのは、このようにさまざまな筋肉によって保持されています。
そのため、歯を失うと、顔の形態が崩れていき、やがては体全体にわたって不調をきたしていきます。
そのため、歯を失うと、顔の形態が崩れていき、やがては体全体にわたって不調をきたしていきます。
歯を失うにつれ、咀嚼力は弱くなっていきます。
そうすると、
そうすると、
1.姿勢の悪化→転倒しやすくなり骨折の原因になることも!
2.嚥下力(飲み込む力)の低下→栄養状態悪化→喉に食べ物が詰まる→肺炎のリスク
2.嚥下力(飲み込む力)の低下→栄養状態悪化→喉に食べ物が詰まる→肺炎のリスク
というように、筋力の低下により、生命を維持するために必要な「飲み込む動作」が維持できなくなってしまいます。
お口まわりの体操
インプラントを入れてしっかりと固定された歯になることで、お口周囲の筋力が向上し、形も生まれ変わってよくなっていきます。
トレーニング①:首をすくめる
トレーニング②:口角を上げる
トレーニング③:口を小さくすぼめる
トレーニング②:口角を上げる
トレーニング③:口を小さくすぼめる
この①②③の運動を毎日続けていくだけでも、舌骨(喉)の下垂を防ぎ、顔の表情筋を若返らせていく効果があります。
この方は、残っている歯が動揺している状態で口元に力が入りません。奥歯が失われて十分に噛む力を発揮できないのです。
写真のように口元は下がり、下唇はくぼんだ状態になっています。ほうれい線がくっきりと顔の表面に刻まれ、顔中にシワができてしまっています。
インプラントを埋め込んで咀嚼力を回復させ、①首をすぼめる②口角を上げる③口を小さくすぼめるのトレーニングを行ったところ、口腔周囲筋が回復し、口元に締まりも出て、顔のシワも消え、見た目がかなり若返りました。