オールオン4の寿命を左右する要素として最も重要なことは、いかにオールオン4のメインテナンスをしていくか？ということです。
メインテナンスを行っていくうえで大事なのが、歯科医院での定期検診です。
今回は、オールオン4の定期検診ではどのようなことを行うのか、また、どのくらいの頻度で受けるものなのか、ということについて解説していきます。
オールオン4のお手入れも、天然歯のようにしっかりと行うことが大事
歯科の定期検診は、オールオン4に限らず、天然歯の場合でも健康に長く使っていく上で欠かせません。
オールオン4は人工物ではありますが、あごの骨という生体に埋められている、いわば体の一部になっているような状態になっていますので、管理が悪ければ天然歯と同様、状態が悪化し、早くインプラントを失うことにもなりかねません。
オールオン4の定期検診で行うこと
人工歯部分を外してチェック
オールオン4はインプラント部と人工歯が固定されています。
検診の際にはその部分を外し、インプラント周囲の粘膜に炎症が起こっていないか、インプラントのスクリューの緩みや破損はないか、人工歯部分の破損はないか、といったことを細かくチェックしていきます。
クリーニング
人工歯を外した状態で、普段の歯磨きで取りきれない汚れを専用の機械で丁寧にクリーニングしていきます。この作業で、入り組んだ部分の細かい部分の汚れまできれいにしていくことができます。
噛み合わせのチェック
異常な力がかかっているところはないかをチェックし、必要に応じて調整を行います。
レントゲン診査
インプラント周囲の骨の状態に異常がないかをレントゲンにてチェックします。
ブラッシング指導
磨き方があまりうまくできていない場合には、ただしい磨き方のアドバイスを行い、ご自分で効率よく磨けるように練習していきます。
オールオン４の定期検診の頻度
オールオン4の定期検診の間隔についていうと、まだ装置が入ったばかりの頃は1〜2週間後、その後1～2カ月後、落ち着いてきたら３ヶ月〜半年に一度、という感じで行っていきます。
ただ、これはお一人お一人の状況によっても異なりますので、詳細はドクターと相談して決めていく形となります。
一旦装置が入って調子よく使えていると、ついついそのままの状態が続くと思ってしまい、検診に通うことを忘れがちですが、長くよい状態で使っていくためには、調子のよい時期にも定期的に通って継続的なメインテナンスを受けることが大事です。
オールオン4が入っている方、これから治療を受けようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
