オールオン4は、歯を失った上下のあごの骨に、最少本数4本ずつのインプラントを埋め込み、連結した人工歯を入れて全体的に見た目と噛む機能の回復ができる画期的な治療法です。
しかし、どの治療法にも言えることですが、オールオン4に向いている人、そうでない人がいます。
今回はオールオン4が向いている人、向いていない人とはどのような人かについてご紹介します。
オールオン4が向いている人
実際の手術の日には、大まかに次のような流れで治療が進められます。
入れ歯が合わない人・嫌な人
オールオン4は、取り外し式の入れ歯と違い、顎の骨にしっかりと固定される治療法です。
そのため、
・食事や会話時に動いたり外れたりする
・入れ歯と歯茎の間にものが挟まる
・食べ物や飲み物の温度や味を感じにくい
・しっかりと噛めない
・歯磨きの際に外す必要がある
このような入れ歯にありがちな煩わしさがありません。
これまで入れ歯を使ったけれども合わなかった、入れ歯にするのは抵抗がある、という方には特におすすめです。
骨が少なくてインプラントを断られた人
通常のインプラントを行う場合、顎の骨が十分にないとインプラントを埋め込むことができないので、インプラントが不可能とされることがあります。
オールオン4の場合には、骨が比較的残っている部分に斜めに入れるなどの対処をすることで、通常のインプラントでは無理とされる場合でも、治療が可能になることが多くあります。
費用を抑えて治療したい人
オールオン4の場合、通常のインプラント治療よりも少ないインプラント本数での治療となりますので、その分治療費を抑えることができます。
骨を作る骨造成治療も必要にならないことが多いので、そういう意味でも費用が抑えられます。
お体の負担を抑えたい人
オールオン4では、埋め込むインプラント数が少なくて済むので、手術による体の負担を抑えられます。
そのため、持病をお持ちの方の場合には特にお体への負担を軽くすることができるのでおすすめです。
すぐに見た目・噛む機能を回復したい人
オールオン4では、多くの場合、インプラントを埋め込んだその日に仮歯を装着でき、見た目と機能の回復が可能です。
オールオン4が向いていない人
オールオン4は、お体への負担を軽くできるインプラント治療法ではありますが、やはりインプラントを埋め込む手術は必要になります。
そのため、手術自体を受けたくない方、もしくはお体の問題で受けられない方の場合には向きません。
また、全て歯がなくなった状態で行う治療法ですので、数本でもしっかりとした歯が残っている場合には適用となりません。
また、骨があまりにもない場合には行えないこともあります。
オールオン4が向いていない場合には、患者様に合わせた他の選択肢をご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。