せっかくオールオン4で治療するならば、長持ちさせたいですよね。
オールオン4の10年生存率は9割以上と、好成績をおさめていますが、それは放っておいても長持ちする、というわけではありません。
やはり、長持ちさせるためには、トラブルを起こさないための注意事項を守っていく必要があります。
今回は、オールオン4の寿命を短くさせないために気をつけるべきことについてご紹介します。
オールオン4の寿命を短くしてしまう原因
オールオン4が長く持たせるためには、いかにインプラント周囲炎からインプラントを守るか、ということが大事になってきます。インプラント周囲炎を起こす原因としては、次のようなものがあげられます。
お口のケア不足
毎日の歯磨きが不十分だと細菌が増殖し、インプラント周囲炎を引き起こしやすくなります。インプラント周囲炎は、歯周病と同様に、徐々に周囲の骨を溶かし、最終的にはオールオン4を支えているインプラントの脱落を招きます。
タバコ
タバコは歯周病の重大な危険因子です。1日に10本タバコを吸う人は、そうでない人に比べて5倍以上も歯周病のリスクが高まることがわかっています。
また、喫煙者は埋め込んだインプラントがしっかりと骨にくっつきにくくなったり、早期に脱落したりすることもあります。
異常な力
インプラントは、異常な力に弱く、それが継続することで周囲の骨を失いやすく、結果的にインプラントが抜け落ちやすくなります。
特に、歯ぎしりや食いしばりをしている人は、異常な力をインプラントに長時間かけてしまうため、そのリスクが高くなります。
糖尿病
糖尿病にかかっている人は、体の免疫力が低下してしまうため、歯周病のリスクが大きく跳ね上がります。
口内の乾燥
口内が乾燥すると、唾液がお口の健康を守る働きが失われてしまうため、お口の中に様々なトラブルが起こります。インプラントの場合には、周囲にプラークが溜まりやすくなることで、インプラント周囲炎の危険性が高まります。口内乾燥の原因としては、口呼吸、加齢による唾液腺の機能低下、ストレス、薬の副作用、シェーグレン症候群と言ったものが挙げられます。
歯科のメインテナンスに行かない
歯磨きだけではどうしても取りきれない汚れというのが出てしまい、それが蓄積してインプラント周囲炎を起こす可能性があります。
そのため、定期的に歯科でクリーニングをすることが不可欠です。また、インプラントの状態の確認、噛み合わせの確認といったものも定期的に見ていく必要があります。
このようなメンテナンスを怠っていると、いざ何かトラブルが起こった場合、手遅れになってしまう可能性があります。
五十嵐歯科医院ではこれまでに多くのオールオン4治療を行っておりますので、興味のある方はお気軽にご相談ください。