オールオン4は、ほとんど、もしくは全く歯がない状態の顎に行われるインプラント治療法で、従来のインプラント治療とは違って最少本数4本という少ない本数のインプラントで全体的に噛めるようにすることができるのが大きな特徴です。
オールオン4は、インプラント本数が少なくて済むことで、お体や経済的な負担を軽く済ませることができるので、大変画期的な治療法なのですが、「なぜそんなに少ない本数で全体的に歯を支えられるの?」と不思議に感じていらっしゃる方もいるかもしれません。
そこで今回は、オールオン4がたった4本という少ないインプラントで支えられる秘密についてご紹介していきたいと思います。
オールオン4が片顎最少4本のインプラントで支えられる理由
オールオン4がそのような少ない本数のインプラントで人工歯を支えられるのには、次のような理由があります。
噛む力を分散させることができる
歯を失うと、顎の骨は徐々に吸収して痩せていきますが、一様に骨がなくなるわけではなく、骨がある程度残る場所というのがあります。
オールオン4では、そのような場所を選んでインプラントを埋め込み、力を4箇所に分散させることで機能させることができます。
また、インプラント周囲には、天然歯の歯根周囲にある歯根膜がないため、周囲の血流が乏しい状態となります。そのため、インプラント間の距離が近いと血流が阻害され、インプラントにとって良くない可能性も出てきます。そう言った意味でもオールオン4はインプラント間の距離があることで、血流を阻害しないので、状況的に好ましいということがいえるでしょう。
埋入角度をつけることで長いインプラントを入れられる
通常のインプラントの場合、顎の骨に対して垂直にインプラントを埋め込むことが多いですが、この方法ではたったの4本で全体的に人工歯を支えるのには無理があります。
オールオン4では、奥歯部分に埋めるインプラントを45度傾斜して埋めることで、長いインプラントを埋入します。これにより、埋め込んだ直後からしっかりとした固定が得られると共に、噛む力を分散でき、安定性に優れ、強い力にも耐えることができます。
治療を受けた人の満足度が高いオールオン4
少数のインプラントで支える場合、噛み合わせの負担が過剰にかかりすぎて長持ちしないのでは?と思われることがありますが、オールオン4におけるフォローアップ研究によれば、10年経過後、しっかりと残っているケースが95%以上という結果が出ています。
また、別の研究によれば、オールオン4治療を受けた人の95%がオールオン4に満足しているという結果も出ており、非常に満足度の高い治療法であるということが言えます。
五十嵐歯科医院ではこれまでに多くのオールオン4治療を行っておりますので、興味のある方はお気軽にご相談ください。