最近では、「インプラント」の認知度も高まり、名前ぐらいは聞いたことがあったり、どういうものかなんとなくわかるという方も多いのではないでしょうか?
歯科治療には、他にも「差し歯」や「ブリッジ」などがありますがその違いについては、実際に治療をしたことがないとわかりにくいかもしれません。差し歯やブリッジの総称が「インプラント」なのか?差し歯は昔ながらの治療法なのでは?インプラントを日本語にすると「差し歯」なのか…?今回は、知っているようで実はよくわからない、差し歯とインプラントの違いについてみてみましょう。
インプラントについて
差し歯について
被せ物の種類
●レジン
金属の被せ物の表面に「硬質レジン」という硬質のプラスチックを貼り付けて白い歯に見せます。保険が適応されるので費用が安くなりますが、プラスチックなので、長く使用していると黄ばんできたり削れてきてしまうことがあります。
●セラミック
金属の被せ物にセラミック(陶器)を焼き付けて白い歯に見せます。陶磁器なので削れることはありませんが、お茶碗などと同じように一定以上の力が加わると割れてしまうことがあります。
他にも、土台もセラニック性の「オールセラミッククラウン」や「ハイブリッドセラミッククラウン」というセラミックとプラスチックの中間の素材でできているものもあります。
それぞれにメリット、デメリットがあるので自分の歯の状態にあったものを歯医者さんと相談して選びましょう。
インプラントと差し歯の違い
費用
「インプラントはお金がかかる」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。インプラントは自由診療になるので、金銭面での負担は大きくなります。その点差し歯は、保険が適応できる素材を使用することができるので、費用は安く抑えることができるでしょう。
歯の有無
インプラントは歯が根っこからない場合に行います。天然の歯が残っているのにどうしてもインプラントにしたい場合は抜く必要があります。差し歯は、歯の中に差し込むので歯の根っこがない場合は使用できません。
治療期間
インプラントは顎の骨とチタン性のネジが結合するまで、約6ヶ月間待つ必要があります。その後人工歯を取り付けるので個人差はありますが治療が完了するまで1年近くかかる場合もあります。一方、差し歯は型取りをしてからできあがるまで1ヶ月程度でしょう。
見た目
インプラントは、審美性がとても高いので前歯などの目立つ箇所にもおすすめです。人前で話したり、見た目を気にする職業の方でも安心です。差し歯は被せ物の素材によって仕上がりは異なります。保険適応外の素材であればインプラント同様に審美性が高くなるでしょう。
安全性
インプラントは、外科手術を伴うので高血圧や糖尿病の方にはおすすめできないことがあります。差し歯は一般歯科治療の範囲内なので安全性は高いでしょう。
どちらがおすすめ?
一回抜けてしまった歯は元に戻すことはできません。治療を受ける前に歯医者さんとよく相談することが大切です。インプラントも差し歯も失ってしまった歯を補うものとして優れていますが、自分の歯に勝るものはありません。いつまでも健康な自分の歯で食事を楽しみたいものですね。