インプラントは、メリットの多い補綴治療ですが、一般的な補綴装置と同様、寿命というものが存在します。
とはいえ、長い治療期間と高い治療費をかける処置法だけあって、できるだけ寿命を延ばしたいものですよね。ここではそんなインプラントの寿命と、長持ちさせるためのコツなどを詳しく解説します。
インプラントの寿命ってどのくらい?
ちなみに、歯を失った際に選択肢として挙げられるインプラント以外の治療法としては、ブリッジと入れ歯がありますが、これらの寿命も気になるところですよね。一般的に、ブリッジの寿命は8年、入れ歯は5年といわれています。ですから、インプラントの寿命というのが、その他の補綴治療と比較して、いかに長いかというのがよくわかるかと思います。
インプラントを長持ちさせる方法とは
次に、歯周病を予防することがインプラントの寿命延長へとつながります。歯周病にかかると、歯茎や歯槽骨が下がってしまいますので、顎骨に固定しているインプラントも脱落しやすくなります。これはまさに、インプラントの寿命そのものと直結していますので、インプラントを長持ちさせる上では必要不可欠といえるでしょう。さらに、正常なかみ合わせを維持することもインプラントへの過剰な負担などを防止することに繋がるため、寿命延長へ寄与します。
精度の高い治療を受けることが大切
そうした精密なインプラント歯科治療を実施することで、インプラントの寿命は確実に延ばすことができます。逆に、そういった取り組を行っていない場合は、インプラントオペの精度が低くなってしまいますので、結果的にインプラントの寿命も短くなることでしょう。
歯周病予防が寿命のカギを握る
そして、インプラント治療後に要注意なのが「インプラント周囲炎」というインプラント特有の歯周病です。インプラントは天然の歯よりも清掃性が悪い傾向にありますので、その周囲に歯垢や歯石がたまりやすくなっています。その結果、インプラントの周囲の歯茎に炎症が生じ、歯周病を発症するのです。このインプラント周囲炎を予防するには、毎日徹底したセルフケアを行うとともに、インプラントのクリーニングを実施することも必須といえます。
まとめ
一般的には10年以上もたせることができますが、寿命を縮めるか延ばすかは患者さんのケア次第です。日頃のセルフケアを一生懸命行うことはもちろんのこと、歯科医院を定期的に受診して、歯医者によるインプラントのクリーニングを受けることも寿命を延ばす上で必須といえます。そうすることで、インプラントの天敵であるインプラント周囲炎を予防することにもつながります。その他にもインプラントを長持ちさせる方法はありますので、気になる方はインプラント歯科の歯医者に相談してみてください。インプラントの専門家であれば、わかりやすく説明してくれるかと思います。