インプラントやオールオン4は、手術を必要とします。
手術を受けるということは、何かとデリケートな話です。なにせ、自分の体を傷つけるわけですから、何かと気を付けなければならないポイントがあります。そこで、歯医者で受けたインプラントやオールオン4の、治療後の注意点について解説します。
治療後の飲食についての注意点
次に「刺激のあるものは避ける」ことです。香辛料や酸味の強い食べ物は、手術で出来た傷の治りを邪魔してしまいます。腫れを起こしたり出血する原因となりますので、刺激のある食べ物はしばらく控えてください。
次は「アルコール」です。手術後暫くの間はお酒を飲まないようにしてください。特に手術後2週間程度は血行促進によって出血を促す事になりかねません。その後も深酒は当面の間は禁止です。
食事によって手術跡を刺激するようなことや、インプラントに負担をかけるようなことは控えてください。しばらく食事の満足度が低下して窮屈に感じるかもしれませんが、傷口が完全に塞がってインプラントが安定すれば、天然歯と同じような感覚で食事を楽しめます。それまでの辛抱です。
治療後のお口のケアについての注意点
次に「うがいは控える」ことです。うがい自体は構わないのですが、その場合でも水を口に含んで吐き出す程度にしてください。普段通りのブクブクうがいは傷を開いてしまう恐れがあります。歯医者でうがい薬を処方された場合は、それを使用してください。うがい薬の種類によってはアレルギー症状を起こす可能性があります。
基本的に、お口の中のケアについては歯医者で指導があると思います。仮に何も指導されなかった場合はきちんと聞いておきましょう。指示された内容を遵守して、それで問題があればすぐに歯医者に問い合わせて対処法を確認してください。
治療後の日常生活における注意点
次に「激しい運動を控える」ことです。手術によって体力を奪われていますので、今までと同じように運動できるまでは時間がかかります。最低でも手術後1週間は安静にしておき、2ヶ月ほど経つまでは軽めの運動に留めてください。
他にも「禁煙」が必要になります。タバコを吸うと血行が悪くなることがわかっています。手術後の喫煙によって血行が悪くなると、傷の治りが遅くなったり、インプラントと骨の結合が阻害されてしまう可能性があります。できればインプラント手術をきっかけとして完全に禁煙してみることも悪くないと思います。
治療後のその他の注意点
次に、処方されたお薬は指定されたとおりに服用してください。患者さんの中には自分の都合を優先して指示されたとおりに服用しないことがあります。しかし、正しく服用しないときちんと効果を発揮してくれなくなり、完治が遅れてしまいます。なお、指示通りに服用して何らかの症状を呈した場合は、早めに担当医に連絡してください。
とにかく、インプラントやオールオン4の手術を受けてからの数ヶ月間は、何かと気を配ることが多いということです。担当医からもさまざまな指示をされると思います。窮屈に感じることもあると思いますが、ちょっと油断しただけでトラブルが発生する可能性があるのです。場合によってはインプラントに悪影響を及ぼす可能性もあるのですから、しばらくは指示されたとおりに生活し、禁止されているものや避けるように言われているものについては十分に注意しましょう。