インプラントの手術を受けた方はおつかれさまでした。
そしてこれから受けようとしている方はリラックスした気持ちで当日を迎えてくださいね。
今回はインプラント手術後にどのようなものを食べることができるのか、そしてどのようなものを食べた方が良いのかなどについて紹介していきます。
3日間は食事に気をつかう
噛む歯
やはりインプラントの手術をした側では噛むのを控えた方が良いです。インプラントの手術痕は縫合といって糸で縫っていますが食べ物が当たると傷口があいてしまうこともあるからです。片方の顎で噛むことに慣れるまで大変ですが傷口を守るという意味でも実践してみてください。
食べ物の硬さ
食べ物はあまり硬くないものを食べるようにしましょう。例えばせんべいやおかきのように噛んだ後に欠片となるようなものは粘膜を傷つけやすく処置後の粘膜にも悪影響です。また、肩あごで噛むような状況になるのであまり硬すぎると噛み切るのが難しくなります。
食べ物の形状
食べ物はできるだけ1口で食べられる物の方が良いです。それか自分で任意で口の中に入れることができるものが良いですね。形状は飲み込みやすい「とろみ」がついたものが良いです。
食べ物の熱さ
あまり熱い食べ物では火傷をしてしまいます。インプラント処置のすぐ後にご飯を食べるということは少ないでしょうが、歯科麻酔がかかった状態では感覚がなく熱いもので火傷をしても麻酔が切れるまで気づかないという事例もたくさん報告されています。麻酔が効いている場合は麻酔が切れてから食事を摂るようにしましょう。
食べるべき食べ物、食べない方がよい食べ物
逆にせんべい・から揚げなどの肉類・刺激物(炭酸飲料・辛いもの)は傷口や粘膜に刺激を与えることになるのであまりお勧めできません。さらにいえばハンバーガーは大きく口を開けなければ食べることが難しいので控えるべきです。まだ本状態ではないのにもかかわらず大きな口を開けると傷口も開く恐れがあるからです。
傷口の治療促進にはビタミン類が効く?
傷口は自然にしているだけで治るように縫合されていますが、さらに傷口が治りやすくなる栄養素を取ると効率的です。その栄養素というのが以下のものです。
亜鉛
亜鉛は皮膚細胞の再生を早める効果が期待できます。さらに皮膚を強くする効果もあり傷口の治りには効果的です。また歯科領域の話だと亜鉛は味覚障害で味覚を感じにくくなった患者さんにも適用されます。亜鉛が含まれて居る食べ物として有名なのは牡蠣やアサリといった二枚貝たち。それにゴマや豚肉にも多く含まれています。
クエン酸
亜鉛の吸収率を上げるために一緒にクエン酸が含まれて居る食べ物も食べるようにしてください。クエン酸はレモンなど柑橘系の果物や梨などに多く含まれています。
ビタミンC
クエン酸と同様、亜鉛を効率的に吸収するためにビタミンCも食べるようにしてください。クエン酸が含まれて居る食べ物とそこまで差はありません。
ビタミンB群
皮膚や粘膜が炎症を起こしている時にビタミンB群は炎症を抑えてくれる効果があります。ビタミンBを含む食べ物はたくさんありますが中でもビタミンBが多いのがレバーです。レバーは苦味が苦手という人が多いですがこの機会に食べてみてはいかがでしょうか。
ビタミンA
ビタミンAは治療が早くなるというよりかは粘膜や皮膚を強くします。意図的に傷をつける処置ですが、強い皮膚や粘膜にしておくことは必要です。レバーの中にはビタミンAも多く含まれています。
ビタミンE
ビタミンEには粘膜の治癒を早めてくれる効果があります。主にほうれん草やアーモンドなどナッツ類に多く含まれています。
食後の歯磨きは?
また、磨き残しが多いのは歯医者もわかっているので処置の経過観察時に磨き残しの見られる部位に関しては掃除を行います。やはりインプラントを埋めた側の歯磨きは難しくても、埋めていない側の歯は十分に磨いてほしいと願います。