オールオン4とオールオン6は、歯をすべて失ってしまわれた方、もしくはほとんど失ってしまっている方を対象としたインプラント治療法です。
オールオン4やオールオン6で表わされている数字はインプラントの本数で、片顎(上または下)に4本、または6本のインプラントを埋め込んで歯を回復する、という意味になります。
両者において行う治療内容は同じで、違うのはインプラントの本数だけなのですが、なぜこのような違いがあるのか、その適応症の違い、そして費用や手術時間の違いについて解説していきます。
オールオン4とオールオン6の適応症の違い
オールオン4とオールオン6のどちらにするかを選ぶ大きな決め手になるのは、あごの骨の状態です。
つまり、オールオン4はあごの骨が比較的しっかりしている場合に、オールオン6はあごの骨が少ない場合に選ばれます。
インプラントを埋めるあごの骨がしっかりしていない場合には、より多くの本数のインプラントで人工歯を支える必要があり、そうすることによってよりインプラントを長持ちさせることが可能になります。
そのため、長い間総入れ歯を使用している方や、歯周病が進行した結果歯を失った方の場合にはあごの骨が痩せてしまっていることが多いので、オールオン6をすすめられるケースが多くなります。
オールオン4とオールオン6の治療費の違い
オールオン4とオールオン6では、使用するインプラントの本数が異なりますので、費用もその分違ってきます。
当院の費用の場合、目安として、
・オールオン4:260万円(税込み:286万円)
・オールオン6:300万円(税込み:330万円)
となっております。
なお、上記は目安の金額となります。
インプラントを埋め込むのに十分なあごの骨がない場合、骨の移植や補強を行うための追加の費用がかかることもあります。
オールオン4、オールオン6いずれにしても、通常のインプラント治療に比べると、埋め込む本数が少なくて済みますので、治療費は大幅に節約することができます。
オールオン4とオールオン6の手術時間の違い
オールオン4とオールオン6の手術時間を比べた場合、インプラントを埋め込む本数が異なる関係で手術時間にも違いが出てきます。
患者様のお口の状態などによっても多少違いが出てきますが、一般的に、
・オールオン4:1~1.5時間程度
・オールオン6:1.5時間~2時間程度
くらいが目安となります。
手術というと「入院が必要になるのでは?」と思われるかもしれませんが、その必要はありません。通常、手術後はしばらく院内で安静にしていただき、早ければその日のうちに仮歯を装着していただいてからご帰宅、という流れになります。
当院ではこれらのほかにも両者の中間であるオールオン5、さらにあごの骨が少ない方に対して行う頬骨に行うインプラント治療「ザイゴマインプラント」なども取り扱っております。
興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。