全ての歯を失ったあごの骨にインプラントを最低4本立て、その上に連結した人工歯をたてるオールオン4は、固定式でしっかり噛めるため、見た目の回復にもお口の機能回復にも大変効果が高い治療法です。
また、必要なインプラントの数が通常のインプラント方法よりも少ないため、費用が抑えられるというのもオールオン4の魅力ですが、保険が適用されず高度な技術を必要とする治療であることから、治療費はやはり安いとは言えません。
そのような理由からも、オールオン4をやるからにはできるだけ長持ちさせたいものです。
今回はオールオン4を成功に導き、長持ちさせるためにはどのようなことに留意すべきか、ということについてご紹介します。
オールオン4の失敗の原因
オールオン4が長持ちせず、失敗に終わる原因としては、次のようなことが挙げられます。
細菌感染
インプラントを埋め込んだ後にインプラント周囲に細菌感染が起こると、インプラントが骨とくっつかない、もしくは早期に抜け落ける原因となります。
これは主に術後のケアが不十分な場合に起こります。
悪い生活習慣
喫煙をしている人はインプラントが骨と結合しにくくなったり、一度結合してもインプラント周囲に感染を起こしやすくなったりします。
また、糖尿病がある方は免疫力が落ちてしまいますので細菌感染を起こしやすくなり、インプラント治療においてもそれがリスクとなります。
定期検診を怠った
オールオン4を入れた後に長持ちさせるためには、歯科医院で定期的な検診とお手入れが欠かせません。
なぜなら、インプラントを長持ちさせるためには定期的な噛み合わせのコントロールと入念なクリーニングが不可欠だからです。
調子がいいからと定期的なメンテナンスを怠ってしまうと、インプラントを早く失う原因になります。
術者の技術の問題
インプラント治療を行う歯科医師は増えていますが、インプラントは高度な知識と技術を必要とする治療であるため、未熟な歯科医師が行った場合、残念な結果に終わることも少なくありません。
特にオールオン4はインプラント治療の中でも難しい治療ですので、歯科医師選びがとても重要になってきます。
オールオン4治療を成功に導くためのポイント
術後の注意事項をしっかりと守る
インプラントを埋め込んだ後の数週間はインプラントと骨が結合するための非常に重要な期間ですので、術後の注意事項をしっかりと守るようにしましょう。
毎日のセルフケアを丁寧に行う
インプラントを良い状態で保つためには、やはり何と言っても毎日のお手入れを丁寧に行うことは欠かせません。
毎日油断せずに、隅々まで汚れを取り切るということを意識してお手入れしていきましょう。
健康的な生活習慣を心がける
喫煙や糖尿病、骨粗しょう症などの全身疾患はインプラントの予後に大きく影響します。いずれも健康的な生活を心がけることで改善が可能ですので、健康的な生活を継続していくよう、意識していきましょう。
定期検診を欠かさない
健全な状態を維持するためにも、定期検診を受け、インプラント部や噛み合わせに問題が出ていないかのチェック、そして、細部のクリーニングを受けるようにしましょう。
信頼できる歯科医師を選ぶ
オールオン4はインプラント治療の中でも難易度の高い治療法です。
それは、単に技術的な問題だけではなく、診断や解剖学的知識といった様々な点において高いレベルが要求されます。
そのため、オールオン4の成功を一番左右するのは歯科医師選びだと言ってもいいでしょう。
歯の問題でお悩みの方は是非お気軽にご相談ください。