なぜインプラント治療で健康寿命が伸ばせるのか
健康寿命とは
健康寿命というのは、健康において、日常生活が制限されることなく生活できる期間をいいます。日本人は世界的に見て平均寿命が高いことで知られていますが、実は、健康寿命については2019年の厚生労働省の調査によると、平均寿命よりも男性で9年、女性で12年も短いことがわかっています。
平均寿命と健康寿命の差の期間は、いわゆる寝たきり状態を含む「不健康な状態」であり、人生を謳歌している期間であるとは言えません。
このような不健康な状態につながる体の衰えというのは、お口の機能が衰えることから起こってくることもあります。
そして、それは歯を失うことがきっかけになることも少なくありません。
インプラント治療をすることで、天然歯に近い状態を再現し、また正常なお口の機能を取り戻すことで、健康寿命を伸ばせる可能性があります。
インプラント治療をすることで、天然歯に近い状態を再現し、また正常なお口の機能を取り戻すことで、健康寿命を伸ばせる可能性があります。
歯を失うと、姿勢を保ちにくくなり、それがさまざまなトラブルを引き起こす原因になります。たとえば、高齢者の方は、骨密度が下がっていることが多く、転倒をきっかけに簡単に骨折をしてしまい、そこから寝たきり、要介護になってしまうことが少なくありません。
また、噛めないことで歯の機能、そして口の機能が弱まり、あまり食べられないことで適切な栄養摂取ができなくなったり、飲み込みがうまくいかずに肺炎を起こしたりなど、日常生活に支障をきたすようになります。
表は、介護が必要となる主な原因を示しています。骨折・転倒は、脳血管障害、認知症、高齢による衰弱に次ぐ第四位で、全体の11.8%を占めています。
歯を失うことで体幹バランスが悪くなって、転びやすくなり、ふとした転倒から要介護状態へ、そしてそこから寝たきり状態になることは決して少なくありません。
1.歯を失うことにより首が前に傾斜する
とくに奥歯を失った場合、前歯に負担がかかるようになりますので、下あごが奥に入り込み、首が前に傾いてしまいます。
2.首が前傾すると、頭の重さが負担になってしまう
舌は前下方に移動し口が乾燥し始めます。また、首を支えるために、首の前後方の筋肉に荷重がかかります。
3.頭の重さの負担が体全体に影響を与え始める
歯を失い、咬筋の筋肉の長さが短くなると、体全体が前に傾いた姿勢となってしまい、次第に体全体のバランスが崩れて、転倒しやすくなります。
歯を失うと、写真のように首が前に倒れてきてしまい、背骨の上に頭を乗せるのが難しくなってしまいます。
また、頭の位置が前、左右に傾くと、首や背骨に異常な負担がかかってしまい、肩こりや頭痛、自律神経失調症の原因となります。また、運動機能の低下も起こってきますので、転倒しやすくなります。
また、頭の位置が前、左右に傾くと、首や背骨に異常な負担がかかってしまい、肩こりや頭痛、自律神経失調症の原因となります。また、運動機能の低下も起こってきますので、転倒しやすくなります。
インプラントにより歯を回復することで、筋肉の本来の長さや形を回復させることができますので、首を正しい位置に維持しやすくなります。また、しっかりと固定されたインプラントによって噛み合わせのバランスが保たれることにより、筋肉を本来の正常な動きに回復させ、首をしっかりと支えることができるので、転倒の危険性を下げることができます。