失った歯を放置しておくと口の中のバランスは少しずつ乱れ、噛み合わせが悪くなっていきます。
そしてその噛み合わせの問題は口の問題だけにとどまらず、原因不明の頭痛や肩こりなどを引き起こす可能性があります。そのため、歯を失った際はその歯を補って噛み合わせを正常にする治療が必要です。インプラントはその治療法の1つで、噛み合わせを取り戻す治療として非常に優れています。
今回はなぜ噛み合わせがそれほどまでに重要なのか、噛み合わせが悪い事でどのようなトラブルに見舞われるのかなどを解説し、噛み合わせ治療におけるインプラントのメリットなどをご紹介したいと思います。
1本でも歯を失うと噛み合わせのバランスは悪くなる
確かに1本程度であれば、はじめは違和感などを覚えるものの、他の歯がしっかりしていれば噛むこと自体に支障はないかもしれません。しかし歯はたった1本失うだけでバランスを崩し、もともと歯があった空隙に向かって少しずつ動きはじめます。その結果、残っている歯の位置が微妙にずれ、歯並びや噛み合わせが悪くなってしまうのです。
噛み合わせの悪さが引き起こすトラブル
顎関節症の原因になる
歯が適切な場所に位置し正しく噛み合わせることは、顎の位置やそれを支える筋肉のバランスを整える役割も果たしています。そのため噛み合わせが悪くなると顎の位置がずれたり、筋肉に余計な力が加わるなどして顎関節症を引き起こしてしまいます。
噛みにくいことが原因で栄養バランスが悪くなる
またしっかり噛めないまま飲み込んでしまうと、消化器官にも大きな負担をかけます。そのため、噛み合わせの悪さは胃腸障害や慢性的な便秘の原因にもなるのです。
頭痛、肩こり、腰痛などの原因になる
また、そのような筋肉の緊張は血行が悪くなる要因です。特に首や肩などの筋肉の緊張は脳への血流を悪くし、頭痛を引き起こす原因となります。
インプラントによる噛み合わせの治療
インプラントとは?
なぜインプラントが良いのか?
一方、インプラントは失った歯のみを人工歯根に置き換える治療なので、将来にわたって他の歯に負担をかけることはありません。インプラントは歯を失ったことで受ける残った歯の負担を軽減し、口の中の機能を安定させることができます。
インプラントでも噛み合わせの調整が必要
失った歯の代わりにその機能を果たすインプラントもやはり噛み合わせが大切で、噛み合わせが正しく調整されていないインプラントは、破損や脱落などのトラブルが発生します。
自身の歯のみならず、インプラントも長く使っていくためには、治療後の細かい調整やメインテナンスがとても大切です。
まとめ
ただし、インプラントは外科治療を伴うため、体の状態や他の疾患を抱えている場合においては治療を行えない場合もあります。詳しくは専門医にご相談ください。