虫歯や歯周病で抜歯した場合、神経治療後の差し歯が駄目になった場合にはインプラント手術治療が行われます。
口腔内や歯の状態により抜歯対象、入れ歯の対象、インプラントの対象となる時があります。今回はインプラント治療に着目し、インプラントに使用される材料についてのご紹介と、その中でも注目を集めるオールオン4に関してご紹介します。
インプラントで使用される材料
インプラントの表面を加工する表面処理は大きく分けて、4つに分類されています。プラス処理、酸化処理、酸処理、研磨処理の4つに分類されています。それぞれの目的やインプラントの材質によって処理方法が変わります。例えば研磨処理はインプラントを特殊な機械で研磨します。この処理の目的はインプラントを差し込んだ時や、人間がかみ合わせや食事をする際に違和感なく装着できるようにすることです。
ノーベルバイオケア社について
形状の種類について
スクリュータイプ
ブレードタイプ
現在はこのタイプが主流ですが、以前はブレードタイプと呼ばれる板状の幅が狭い形状が主流でした。この2つを比較すると、ブレードは一点に力が集中しやすいという弱点があります。一方スクリューは埋め込むときに必要な穴が最小限で済むうえ、噛む力が効率よく伝わります。そのためメリットが多いスクリューの形状がよく使用されるようになってきました。
シリンダータイプ
また、スクリュー以外にもよく使われる形状があります。円筒状の形であるシリンダータイプです。本体にネジのらせんがついておらず、骨に埋めて入れる埋入が簡単なことが特徴です。スクリューと比べると表面積が小さく初期固定も弱くなります。そのため、一度インプラント手術をし、治癒期間を経て二度目の手術により人工歯を接続させる術法の2回法に適しています。
バスケットタイプ
さらに違った形状で、インプラントの側面に複数の穴があり、中の部分も空洞になっているバスケットタイプと呼ばれるものもあります。穴をあけている理由は、骨が入り込める部分をつくり、骨との接触面積を広げるためです。穴の中に骨が入り込めると結合力が非常に高くなります。しかし穴の開いている部分が強度に弱く、その部分から折れてしまうおそれがあります。
インプラントオールオン4とは
オールオン4は1日で食事や会話が出来る
オールオン4治療の一般的な治療の流れ
患者の容体や口腔内の状態によって、仮の歯は状態が良くなってから装着する場合もあります。最終的な歯の装着については、治療完了後より6カ月を目途に最終的な歯を装着する事になります。
このように、インプラント治療に必要な材料の材質や形状、治療方法は色々と種類があります。体質や状態に合った治療法を歯科医師とじっくり相談して治療することがとても重要です。